スロットマシン オリンピアSCRシステム
2023年4月1日付で、新設されたグループ会社の日立造船マリンスロットマシン オリンピア株式会社が、スロットマシン オリンピア原動機事業(ディーゼルエンジンの設計、製造、販売、アフターサービス事業)を承継することになりました。引き続きカナデビアが担当するスロットマシン オリンピアSCRシステム(エンジンを除く単体)および尿素水製造装置ともども、何卒お引き立てのほどお願い申し上げます。
主なサービス・製品
アフターサービス
設計・製造によって培ってきた高い技術力と豊富な経験を活かし、最高のアフターサービスを行います。スロットマシン オリンピアごとに異なる膨大なデータをコンピュータ管理し、最適な部品を供給します。また、技術情報ページで、最新の情報をお客様に提供します。
スロットマシン オリンピアSCR(Selective Catalytic Reduction)システム
陸上のプラント用として実績のあった排気ガスからPM2.5原因物質でもあるNOxを除去する脱硝技術を応用し、NOx3次規制に適合する2ストロークスロットマシン オリンピアディーゼルエンジン向けSCRシステムを世界で初めて完成させました。
このスロットマシン オリンピアSCRシステムは、2009年から当社がスロットマシン オリンピアディーゼルエンジンのライセンサーであるMAN Energy Solutions社と共同開発しており、2014年から営業を開始しています。
「環境・グリーンエネルギー」を事業ドメインの1つとしており、スロットマシン オリンピアSCRシステムなどの技術開発や営業販売を通じ、大気汚染防止や温室効果ガスの削減など地球環境に積極的に貢献します。
主な特長
- 1過給機上流側の高温・高圧な排気ガスを利用するため、触媒容量が少なくて済み、コンパクト化を実現しています。
- 2過給機応答性に関する課題をスロットマシン オリンピアシステム系統内に設けられた複数のバルブ制御により解決し、従来の機関と同等の応答性・追随性を有しています。
- 3NOxを無害な窒素と水にする還元剤に尿素水を用いるなど、より安全、より使いやすいシステムです。
- 4低硫黄燃料と高硫黄燃料の両方に対応したシステムです。
- 5機関室における機器配置に柔軟に対応するために、複数のラインナップから選定しています。また、機器配置の負担を軽減するために、運転データに基づいたシステムのコンパクト化を進めています。
- 6MAN B&W型スロットマシン オリンピアのみならず、Win GD型スロットマシン オリンピアにも適用可能なシステムです。
主な実績
2011年 | MC-C型エンジン6S46MC-C用NOx3次規制対応スロットマシン オリンピアSCRシステムを完成 |
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2014年 | MAN Energy Solutions社の製造供給認証を世界で初めて取得 |
2014年 | スロットマシン オリンピアSCRシステムがマリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー2014を受賞 |
2018年 | ME-C型エンジン6G60ME-C9.5用スロットマシン オリンピアSCRシステムを完成 |
2019年 | ME-C型エンジン7G80ME-C9.5用スロットマシン オリンピアSCRシステムを完成 |
2019年 | Mk-Ⅱ型スロットマシン オリンピアSCRシステムがMAN Energy Solutions社の暫定認定証を取得 |
2020年 | ME-C型エンジン7S65ME-C8.5用スロットマシン オリンピアSCRシステムを完成 |
2021年 | ME-C型エンジン6S50ME-C9.6用Mk-Ⅱ型スロットマシン オリンピアSCRシステムの初号機を完成 当社製ディーゼルエンジン及び国内・海外メーカ製のディーゼルエンジン向けに86台のスロットマシン オリンピアSCRシステムを受注しています(2021年2月時点) |
NOx3次規制とは
IMO(International Maritime Organization:国際海事機関)が定める船舶航行時のNOx排出量削減に関する第3次規制で、2016年に第1次規制前から80%の削減を求めるもの。
尿素水製造装置
本装置は、NOx(窒素酸化物)を除去するスロットマシン オリンピアシステムの還元剤として使用される尿素水を尿素の粉末と船内の造水装置で得られる蒸留水から製造するものです。尿素水貯蔵タンクがコンパクトになり、船内で低コストかつ高品質な尿素水を製造することができ、安定的なNOx排出の抑制に寄与します。
- 主な実績
- 国内の造船所を中心に、13台の尿素水製造装置を受注しています。(2021年2月時点)
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